契約する前に知っておいた方がいいこと
チラシなどでは「頭金0円、今の家賃と同じ支払いで家を建てられる」というフレーズがありますが、ここが大きな落とし穴!文字の小さいところまで必ず読んで下さい。
そもそも金利は、大きく分けて変動金利と固定金利の2種類です。
短期固定金利とは、期間を決めて一定期間経ったら、その時の金利を再計算するもので、月々の支払いは先々高くなったりする可能性があります。
長期固定金利(フラット35)は、借入期間の金利がはじめに借りた時からずっと変わらないので、月々の支払いはずっと変わらないという特徴があります。
今は最低金利時代ですので、今後これ以上下がっていく見通しはなく、むしろ上昇の可能性を含んでいます。
ですから、いま短期固定金利1.0%などを選択してしまうと、最初の〇年の固定金利が終了した後に、 その後の支払いは、固定金利が終わった後の高い金利で再計算され月々の支払いが高くなってしまう危険性があります。
昔から頭金を貯めて家を購入するという考え方がありますが、
それは金利が高かった頃の話!
賢い人の考えは、少しでも金利が安い時期にローンを組んで家を買います。
例えば、家を買うために家族みんなでいろいろ我慢して一年間貯金をしたとします。
おそらく頑張っても50~100万円が限度でしょう。しかし、その貯金を貯めている間に金利が1%上がっていたら…(今の政情ではすぐは難しいですが)。
借入金額と年数にもよりますが、返済金額は100万円以上違う場合もあります。
対応策としては、一年間の貯金予測と一年後の金利アップによる返済シュミレーションをネットなどで計算してみると判断がしやすくなると思います。
家を建てる時、まず初めに建物の金額だけに目が行きがちです。
住宅を取得するには、建物以外に次の費用もかかってきます。
①契約書の印紙代 ②ローンの保証料、手数料等
③土地購入の手数料
④地盤調査費 ⑤火災保険料
⑥登記費 ⑦不動産取得税 ⑧固定資産税
⑨外構工事費
一般的に、建物以外に費用が150万~250万円かかると言われています。
住宅を購入する際は、お見積もり金額など、今までなかなかお目にかかることのなかった金額ですので、
見ているうちにひとつひとつのオプション金額もあまり高いと感じなくなることもありますし、
上記9個以外にも、
⑩引っ越し費用 ⑪空調 ⑫照明 ⑬芝生…たくさん出てくるものです。
平成19年7月に建築基準法が改正されています。
内容としては、工務店側は図面と違う建物を作ってはいけないという法律です。
これを守らないと、その住宅の建築確認申請の許可がおりず、違反箇所があれば、全て直さなければなりません。
ですので、改正以前は建築中に「こう変更したい」という要望があれば、工期の途中であっても、先に工事をした後に変更の申請もできましたが、変更後は後出しでは建築確認がおりません。
したがって、何か変更を行う場合、書類と申請費用がかかります。
だからと言って、なんでもかんでも建築確認申請の前までに決めるということではなく、 間取り変更を伴う追加や変更がこの申請に関わるので、安岡工務店では、これ以外のことはむしろ現場に足をお運びいただき、その場で話し合いながら決めることが多いです。
対応策としては、建築確認申請の前までに、間取り変更を伴うような追加・変更工事などがないか?を、よく家族で話し合っておくことをオススメします。
家づくりを検討している人のほとんどが、人生で一番高い買い物は「家」だと思っています。
しかし、人生で一番高い買い物は「家」ではないのです。
その答えは、「住宅ローン」の組み方です。
なぜなら、例えば、3000万の家を3000万で買える人は現金で購入される方だけです。
ほとんどの人が住宅ローンを組みます。
ローンの組み方によっては、3000万の家が5000万になる人、あるいは6000万になる人、場合によってはそれ以上になってしまう人が存在するからなのです。
例えば、3000万円の住宅を金利3%(全期間固定)35年のローンを組めば、その返済総額は、48,491,100円になります。
仮に同じケースで金利がたった1%上昇しただけで、その返済総額は55,789,440円になります。
その返済総額の差は、何と7,298,340円にもなるのです。
このことを踏まえれば、人生で一番高い買い物は「家」ではなく、「住宅ローン」であることがご理解いただけると思います。
結論!家づくりで重要視すべきポイントは、きちんとした資金計画を立て、家づくりで後悔しないために”あなたに合った最良な住宅ローン”を組むことなのです。
みなさんの人生、家が全てではないはずです。
子どもの教育費もかかりますし、介護など思わぬ出費も考えられます。
家を現金で購入する人は、ほとんどいません。家づくりをすることは、資金計画をきちんと立てることでもあります。
この資金計画を間違えると幸せになるための家づくりのはずが、家のためにお金を支払う苦しい人生になります。
例えば
・住宅ローンを支払うために子供の春休みや夏休み、冬休みに楽しい旅行に行けない
・食費を切り詰め、たまにしていた外食もできない…
・お父さんは小遣いを減らされ、飲み会などのお付き合いに行けない…
資金計画を間違えたばかりに、多くのことを我慢、我慢、我慢!!
そんな生活が何十年も続くことに、あなたは耐えられますか?
家は、買うことが目的ではなく家族で幸せに過ごすための手段でしかありません。
しかし、家族のことを考えていない住宅営業マンから家を買った場合、予算ギリギリの家を買わされ、幸せな生活が送れなくなります。
せっかく幸せになるために買った家が、不幸の始まりとなってしまうかもしれません。
私も(安岡社長)ローンを組んで家を建てています。皆さんと同じ経験者です。
家族もおりますし、実際にローンを組んで家を建ててみて、気が付くこともたくさんあります。
身をもって実感した思わぬ出費などの経験も踏まえ、リアルなアドバイスや住宅ローンの会社選び~資金計画まで、家づくりだけでなく、計画から一緒にご提案していきます。
家を資産として考えたことありますか?
これまでの日本の戸建ては、入居した途端に価値が下がり始め、
築2020~25年ごろになると資産価値がゼロになってしまうのが普通で、
築30年~40年になったころには取り壊されるという消費型の考え方が普通でした。
不動産の価格査定マニュアルが2009年7月に改正され、その中には築25年時点での転売価格は、
長期優良住宅で定期補修が計画通りに行われている場合で、
新築時の35%程度になると言われています。
このように着実に世間は「良い家を長く住み継ぐ」という風潮になってきています。
しかし、肝心の住宅業界がまだ昔ながらの家の建て方・売り方を行っているところも少なくありません。
法律が整備されても、長期優良住宅等の有料認定を受けることは義務ではありません。
2025年4月以降に建てる家はZEH義務化になりましたが、私たちが標準提案している基準からすると
低い基準です。なぜなら、2022年の断熱等級5(=ZEH)が設定されるまで23年間
断熱基準はゆるいまま設定されなかったからです。
23年間も低い断熱等級での建築が可能でした。
これが日本の戸建ては冬寒いの原因です。
断熱等級が低くても快適な家というフレーズは使えます。
快適の基準は人それぞれ違うからです。
しかし、健康な家は違います。
断熱性が高く室温がどの部屋も一定で様々な病気や事故を極めて招きにくい家です。
私たちは資産価値だけではなく、
家族の健康を守れる家=健康な家=資産価値の高い家と考え
「脱衣所や廊下もパンツ1枚スリッパなしで年中歩ける家!」を合言葉に
断熱等級6以上の高性能住宅を標準としています。
家を建てた後のお話になりますが、マンションで言う管理費の感覚で月3,000円を家の修繕費として貯めておくことをオススメしています。
例えば、家を建てて何十年か経つと、水回りの設備など修繕したいところが出てくるでしょう。
その時に更にローンを組んでまでのメンテナンスは多少きついと思います。
だからと言って修繕を我慢するのも快適な生活の質を下げてしまうかもしれません。
例えば月3,000円を10年積み立てていったら36万円、20年で72万円。
このくらいであれば、年月とともに消耗しやすい水回りの住設機器や外部のコーキング補修にあてられると思いませんか?
私は家を建てたあとも末永く幸せな生活を送って欲しいと真剣に考えるので、メンテナンス維持管理計画表まで視野に入れてご提案しています。
最後に、資金計画でここが一番の分かれ道になる、そもそものお話をいたします。
あなたの夢を叶える家づくりの価格は、どうやって決まるのでしょうか?
実は、家づくりでほとんでの方が悩まれるのが、家の適正価格についてです。
家は一体いくらなのでしょうか?
福岡県在住で、29歳の役所に勤める公務員の男性・S様の話です。
S様は、奥様のお腹に子供ができたころから、この子が小学生に上がる前には家が欲しいな~と思っていたそうです。そこで、テレビでよくCMが流れている大手ハウスメーカーの住宅展示場に情報収集のために行きました。
展示場を見て回っていたところ、30代くらいの細身でさわやかな営業マンが笑顔でやってきて話しかけてきたそうです。
色々と話をしているうちに、その営業マンの印象も非常によかったので、とりあえず参考に見積りをもらうことになりました。
その見積り金額をみて、彼はびっくりしました。なんと、5000万円といわれたそうです。そこでS様は思いました。
「こんな先行き不透明な世の中で、家を買うのは諦めるしかないんじゃないか…」
しかし、子どもや奥さまの為にあきらめ切れなかったS様は、インターネットで調べて地元にある工務店の見学会に行ってみたそうです。
その見学会で、地元の工務店でも家づくりをしていることを初めて知ったS様は、ハウスメーカーに話したときと同じように家づくりの夢や想いをその工務店の社長に話をしました。
その社長は「ほぼ同じような家であれば2500万円ぐらいかな~」とすぐに見積りをくれました。
これだけでも、約2500万円も違うのです!
なぜ、同じ家でこんなに価格が違うのか。
どうしても信じられなかったS様は、その工務店の社長を連れて、この展示場の家と同じ家をお願いしたらいくらですか?と聞いたところ…その工務店の社長が答えた金額は、約3000万くらいとのこと。
全く一緒というわけではありませんが、彼の奥さまや彼の希望を十分に満たし、価格がやっぱり、2000万も違うのです!
大手のハウスメーカーなどは、住宅展示場にモデルを構えるだけで維持費(家賃など)が莫大にかかりますし、TVCMなど広告費もお客様への見積もりに反映してしまいます。
家を買う時は、展示場に言ってハウスメーカーに話を聞くだけでなく、家を作るプロ(工務店など)に相談することも大事だとS様は思ったそうです。
でも、S様が一番嬉しかったのは、工務店の社長がS様の話を聞きながら、家づくりで大切なことを教えてくれたり、間違ったことはきちんと遠慮せずにプロとしてアドバイスしてくれたことでした。
適正価格は、私たち地元の工務店が知っています。